洋服直し店最新情報ブログ

私の父はオーダー職人でした！テーラータカヤナギという屋号でした。
晩年、リフォーム職人に転身しましたが父が亡くなってから私が稼業を継いだため私は父にオーダーのスーツを作ってはもらえませんでした。
大学卒業後、洋裁の専門学校へいき、そこではじめて自分のスーツを仕立てました。
ものすごく大変でした。しかし苦労して作ったスーツでしたが一年は我慢して着ましたがいやになり捨ててしまいました。それから数年後、知り合いのテーラーの方が安く作ってくれるというのでオーダーでスーツを作ってもらいました。「デパートなら20万するけど10万円でいいよ」とのことで喜んでいました。
ところが完成したスーツを着てみるとまさに「昭和のオジサン」母にみてもらうとこんなの着て講習なんて行ったら恥ずかしいよ。と言われ、着る気がなくなり、でも捨てられず何度も着ようと思いましたがハッキリいってかっこよくない！捨てました！
オーダーメイドは採寸から型紙をおこし仮縫いまでしてその人の体型にピッタリ合わせます。
凄い技術と手間がかかり当然費用もかかり高額になります。しかし決定的なリスク、欠けていることがあると思います。
それは作りてのセンスと技術が分からない、作りてによりとんでもなく差がある。
もちろんすばらしいセンスで勉強を欠かさず最新のファションを研究しているテーラーさんもいらっしゃるでしょう。しかし今の日本にそのような方が何人いるのだろう？